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着物について熱く語ります


by kimono-syokunin

柄出しさんぷる『追っかけ』

浴衣も着物も、柄出し(がらだし)の基本は同じ。
柄出しについて、別バージョン。

柄出しさんぷる『追っかけ』_b0104744_23341719.jpg
←反物がこのように両端の柄が違う場合

もしくは、両側の色が違う時

色んな柄出しのやり方がある。


その時、前回書いた「柄がぶつからないようにする」に注意する。
柄がぶつかってしまている悪い例。

柄出しさんぷる『追っかけ』_b0104744_23534771.jpgこのように柄がぶつかってしまうのは
大変よろしくない。

このように柄がぶつかってしまっていることを
『ひょうたん』と言う。

柄の流れがなく、文字通りひょうたんのように
意味のない空間が出来てしまっている。

これを念頭に置きながら、進めていきたいと思う。

『追っかけ』または『追いかけ』。
・・・氷川○よしファンのおばちゃん達の事ではない。

柄出しさんぷる『追っかけ』_b0104744_23381081.jpg柄出しさんぷる『追っかけ』_b0104744_23383122.jpg
←後ろ見頃(うしろみごろ)。
端に入っている線を、同じ方向に、
柄を高さに並べるやり方。

この場合、線の柄を右端に統一。

出来上がりイメージはこんな感じ→

端に入っている線は、左にきても右にきてもいい。
ただ、同じ方向にもっていく、これを『追っかけ』という。

反物(たんもの)を並べた時、
柄が順を追って追っかけているからである。


両端の色が違うともっと分かりやすいのだが・・・。

この基本の柄出しを頭に入れて、ちょっとアレンジ。

例えば、見頃(みごろ)は追っかけで、右の お袖(おそで) だけ逆にしてみるとか。
衿(えり)と衽(おくみ)を入れ替えてみたり。。

『追っかけ』だけでも、何通りもの柄出しが楽しめるのだ。
by kimono-syokunin | 2006-05-31 23:31 | 柄出し(がらだし)